日東電工・寺岡製作所・住友スリーエム・中興化成工業のふっ素樹脂製品

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株式会社河野商店

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　 フッ素樹脂製品　
ふっ素樹脂製品の当社通常在庫品
特長・用途・注意・ふっ素樹脂一般特性・ふっ素樹脂特性比較

メーカー	品名
日東電工ＣＳシステム（株）	ニトフロン粘着テープ　Ｎｏ．９７３ＺＲ－Ｓ
日東電工（株）	「ニトフロン」、「ニトフロンテープ」には「ニトフロンパイプシール」、「ニトフロンフィルム」、「ニトフロン充てん材入りシート」、「ニトフロン特殊強化フィルム」、「ニトフロン粘着テープ」、「ニトフロン含浸ガラスクロス」があります。
（株）寺岡製作所	「フッ素樹脂フィルム粘着テープ」、「フッ素樹脂フィルムガラスクロス粘着テープ」
住友スリーエム（株）	「テフロンテープ」。耐磨耗性ではフッ素樹脂やナイロンなどの他のすべり助長材料を上回る超高分子量ポリエチレンフィルムを使用した「ウルトラテープ」もあります。
中興化成工業（株）	「チューコーフロー」


特長
すぐれた耐熱性	連続使用温度範囲は－１００℃～２６０℃、融点は３２７℃というすぐれた耐熱・耐寒性をもっています。
すべりのよさは、固形物質中Ｎｏ１	あらゆる固体物質の中で最も低い摩擦係数をもち、すぐれた自己潤滑性があります。
電気絶縁性がバツグン	誘電率・誘電正接とも固体物質の中で最小。広範囲の周波数・外的環境に対しても安定しているため、高周波絶縁材料に最適です。
薬品にも強い	安定した分子構造をもっているため、ほとんどの工業薬品や溶剤にもおかされることがありません。
粘着物がくっつかない	粘着性の物質が付着しにくいという特性があり、離型用途にも最適です。
耐候性はピカイチ	可視光線や紫外線・湿気などからほとんど影響を受けず、屋外での長期使用にも適しています。
用途
耐熱性・非粘着性を生かしてヒートシール（三方シール機など）の離型
非粘着性・耐熱性を生かしてロールラッピングまたはエンドレスベルトとして
すべりのよさを生かしてパソコン用マウス、シューター・ホッパー、コピー・ファックス用紙の滑り
耐薬品性を生かして薬瓶キャップシール、腐食性化学薬品に接触するガスケットに
耐熱性・絶縁性を生かしてワイヤーハーネスに
電線・ケーブル・コイルの絶縁
染色・樹脂加工用サイジングロールの表面被覆
印刷機・ファクシミリ・複写機の用紙すべり
ポリエチレンラミネート時の耐熱離型
スラスト・ワッシャ、打ち抜きパッキング
食品加工用の非粘着コンベアベルト
注意
ふっ素樹脂製品は焼却しないでください。製品やその加工くず、使用済み品などを焼却すると有害ガスが発生します。廃棄の際は、埋め立て処理してください。本製品は、人体に移植したり、体液や生体組織に接触する医療器具などの用途には使用しないでください。

ふっ素樹脂一般特性

Modern Plastics Encyclopedia　による
項目			単位	ＰＴＦＥ	ＦＥＰ	ＥＴＦＥ	ＰＦＡ	ＰＣＴＦＥ	ＰＶＤＦ	ＡＳＴＭ試験法
物理的特性	比重		―	2.14～2.20	2.12～2.17	1.70～1.76	2.12～2.17	2.10～2.20	1.75～1.78	D792
物理的特性	融点		℃	327	253～282	270	302～310	210～220	170	―
機械的特性	引張強さ		MPa (kgf/c㎡）	13.7～34.3 (140～350)	18.6～21.6 (190～220)	44.6 (455)	27.4～29.4 (280～300)	7.8～24.5 (80～250)	9.8～29.4 (100～300)	D638
	伸び		％	200～400	250～330	100～400	300	80～250	100～300	D638
	引張弾性率		MPa (10の3乗kgf/c㎡）	392 (4.0)	343 (3.5)	833 (8.5)	―	1029～2058 (10.5～21.0)	823 (8.4)	D638
	圧縮強さ		MPa (kgf/c㎡）	11.8 (120)	15.2 (155)	49.0 (500)	―	31.4～51.0 (320～520)	59.8 (610)	D695
	衝撃強さ (lzod)		N・cm/cm (kgf・cm/cm)	160 (16.3)	破壊せず	破壊せず	破壊せず	133～144 (13.6～14.7)	192～214 (19.6～21.8)	D256
	硬さ（ショア）		―	D50～55	D60～65	D75	D64	D90	D80	D636
	動摩擦係数		0.69MPa・3m/min. (7kgf/c㎡・3m/min.）	0.10	0.30	0.40	0.20	0.37	0.40	―
熱的特性	比熱		kJ/kg・K (cal/℃/g)	1.04 (0.25)	1.17 (0.28)	1.93～1.97 (0.46～0.47)	1.04 (0.25)	0.92 (0.22)	1.38 (0.33)	―
	線膨張係数		10^-５/K (10^-５/℃)	10.0	8.3～10.5	9.0～9.3	12.0	4.5～7.0	8.5	D696
	最高連続使用温度		℃	260	200	150～180	260	177～200	150	―
電気的特性	体積抵抗率（２０℃/50％RH)		Ωcm	>10^１８	>10^１８	>10^１６	>10^１８	2.0X10^１８	2.0X10^１４	D257
	表面抵抗率		Ω	10^１６	10^１６	5X10^１４	10^１６	10^１４	10^１３	D257
	絶縁破壊の強さ（短時間/3.2mm厚）		kV/mm	19	20～24	16	20	20～24	10	D149
	誘電率	１０^３Ｈｚ	pF/m	<18.6	18.6	23.0	18.6	20.4～23.9	68.4	D150
		１０^３Ｈｚ	―	<2.1	2.1	2.6	2.1	2.3～2.7	7.72
		１０^６Ｈｚ	pF/m	<18.6	18.6	23.0	18.6	20.4～22.1	56.9
		１０^６Ｈｚ	―	<2.1	2.1	2.6	2.1	2.3～2.5	6.43
	誘電正接	１０^３Ｈｚ	―	<0.0002	<0.0002	0.0008	0.0002	0.023～0.027	0.018	D150
	誘電正接	１０^６Ｈｚ	―	<0.0002	0.0005	0.005	0.0003	0.009～0.017	0.017	D150
	耐アーク性		ｓ	<300	<300	72	<300	<360	50～70	D495
化学的特性	燃焼性（３．２mm厚）		―	V-0	V-0	V-0	V-0	V-0	V-0	(UL-94)
	吸水率（２４ｈ）		％	0.00	<0.01	0.029	0.03	0.00	0.4	D570
	日光の影響		―	なし	なし	なし	なし	なし	なし	―
	弱酸の影響		―	なし	なし	なし	なし	なし	なし	D543
	強酸の影響		―	なし	なし	なし	なし	なし	発煙硝酸におかされる	D543
	弱アルカリの影響		―	なし	なし	なし	なし	なし	なし	D543
	強アルカリの影響		―	なし	なし	なし	なし	なし	なし	D543
	有機溶剤の影響		―	なし	なし	なし	なし	ハロゲン化合物でわずかに膨潤	大部分に耐える	D543
項目			単位	ＰＴＦＥ	ＦＥＰ	ＥＴＦＥ	ＰＦＡ	ＰＣＴＦＥ	ＰＶＤＦ	ＡＳＴＭ試験法

ふっ素樹脂特性比較

＊日本弗素樹脂工業会資料による　　記号　●≧○：非常にすぐれている　○：すぐれている　△：やや劣る　▲：劣る　　
[注１]０．１．：限界酸素指数（Vol％）。数値の大きいほど難燃性大。[注２]薄い形成品の場合。
特性＼樹脂		PTFE	EEP	ETFE	PFA	PCTFE	PVDF	ナイロン６	ポリプロピレン	硬質ポリ塩化ビニル
耐熱性（常用温度・℃）		２６０	２００	１５０	２６０	１５０	１５０	８０～１２０	１００～１２０	６０
電気的特性		○	○	○	○	○	○	△	○	△
難燃性[注１] （０．１．％）		＞９５	＞９５	３０	＞９５	９５	４３	２４	１８	４５
機械的特性		△	△	○	△	○	○	○	○	○
低摩擦性		○	○	△	○	△	△	△	△	△
耐薬品性	酸	●	●	○	●	○	△	▲	○	○
	アルカリ	●	●	○	●	○	△	▲	○	○
	溶剤	●	●	○	●	○	△	▲	△	△
非接着性		○	○	○	○	○	○	▲	○	▲
耐候性		○	○	○	○	○	○	▲	▲	▲
透明性[注２]		△	○	△	○	○	△	△	△	○
成型性		△	○	○	○	○	○	○	○	○
比重		２．１７	２．１５	１．７５	２．１５	２．１３	１．７６	１．１３	０．９０	１．３５